「楽観主義者の未来予測」 / ピーター・H・ディアマンディス & スティーヴン・コトラー


こんばんは、コタローです!

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著者が目指すのは「潤沢な世界」の実現。
それも未開の人、貧しい人をも含めた全世界レベル
での実現を目指している。
そして、それを可能にするのは今後、指数関数的に進化する
いろんな分野におけるテクノロジーとしている。

ただこの「潤沢な世界」を実現するにあたって、人間自身の内部に
足かせがあるとしている。

「私たちは悪魔を飼っているのである。
例えば《ワシントン・ポスト》紙を取り上げて、明るいニュースと
暗いニュースの数を比べてみるといい。
あなたの結果が私の結果と同じになるとすれば、記事の90%
以上が悲観的なニュースのはずだ。簡単に言えば、明るい
ニュースは私たちの注意を引かない。悪いニュースが気になるのは、
扁桃体がいつでも恐怖の対象を探し求めているからだ。」


扁桃体は側頭葉の一部分で、怒りや憎しみ、恐怖といった原初的な
感情に体操した器官で、人間にとっては早期警戒システムのような
もので、いつでも警戒態勢にある。
このため、この器官は、

「潤沢な世界の実現にとって、同時に3つの悪影響を与えている。
1つめは、楽観的でいるのが難しいことで、、これは脳のフィルタ機能
が悲観的な反応をするようにできているためだ。
2つめは、良いニュースはかき消されてしまうことで、これは、悪い
ニュースを必要以上に強調することが、メディアにとっては一番の
利益になるからだ。
3つめは、この2つの生存本能は、私たちに『穴が深くて抜け出せない』
と思わせるだけではなく、その穴から抜け出たいという欲求まで制限
してしまっているということだ。」


上巻では、悲観的にならなくてもいろんな分野におけるテクノロジー
の爆発的な進歩がこれからやってくるので心配しちゃダメとある。

下巻ではそのいろんな分野の将来像を紹介している。

ただ、少し広く浅くネタが散りばめられているのでインパクトは薄い

もっとも知りたいのは、人生のこの先に「潤沢な世界」があるとして
人間(特に今の先進国の人たち)がどんな人生を選択しているかだ

「2020年までに、30億人近くがインターネットコミュニティに
新たに参加すると予想される。つまり、30億の新しい頭脳が
グローバルな頭脳に加わろうとしているということだ。
世界は、つい最近まで永遠に手が届かないと思われていた
知性や知恵、創造性、そして経験を手に入れようとしている
のである。」


頭脳の集積により物事を協力して考えることで、創造性も
指数関数的に成長すると著者は考えているが、幾分、それは
あるだろうが、個々の人間の脳味噌の質に限界があるのだから
指数関数的な成長はないだろうと思う。

それよりも人間と並んだ人工知能がそこからどんな進化を遂げ
人間たちの位置付けがどう変化していくか、そこのところを是非
みてみたい。
本書にもその予想図がいくつか挙げられている。
但し、内容的にはレイ・カールワイツ氏の「ポスト・ヒューマン」
には及ばないが。

「1つはスローフードムーブメントに同調し、アーミッシュのような
昔ながらの生活様式に後戻りし始める。(中略)しかしこの選択肢は
様々なテクノロジーによって実現した、多大なメリットを捨て去る
ことを厭わない人々にしか意味がない。」
「そして二つめの未来では、人間の大部分はついにはテクノロジー
と1つになり、体力的にも、認知能力の面でも、自らの能力を強化
することになる。(中略)こうして新たに能力を強化した自分を
インターネットに接続し、仮想世界と現実世界の両方で活動する
ようになれば、現実では想像もできないような社会的価値が生み
だされるようになる。」


最後に

「革命的なアイデアは、ナンセンスなものの中から生まれる。
あるアイデアが本当の意味でブレイクスルーであれば、世に
見出される前の日には、馬鹿げているか、ナンセンスであるか、
或いはその両方と見做されるはずだ。そうでなければ、それは
ブレイクスルーではない。」

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