「食後の花束」 / 開高健

こんばんは、コタローです!

随分と完読するまで時間を要したが、
読みにくかったわけではなく
大事に読んだためである。

この本の中には良書が一杯、紹介されており
それを一冊一冊あたっていった。
お勧めどおり面白かった本もあったが、
今の自分には早過ぎる本もあった。

旅のお供に頼れる一冊

DSCF1749 20151010 

「国民に番号をつけ、異端者を蒸発させ、
集団ヒステリーの大合唱や大集会をやることなど、
この作品のあちらこちらにある光景は、今日、
現実に私達が見聞するとおりです。」

「ユートピアは実現可能である。生活はユートピアに
向かって進んでいる。そしておそらく、知識人や
教養ある階級がユートピアを避け、少しも完全ではないが
より自由な、非ユートピア的社会へ還るためのさまざまの
手段を夢想する、そういう新しい世紀が始まるであろう。」

「働けば何かを得ることができるが、何かを得るためには
何かを失わねばならぬという鉄則を私達は最近になるまで
さほど肝にわきまえていず、失うものよりは得るもののほうに
心を奪われてきたようである。」

「檻おりのなかにうずくまることしか知らない、袋の中の
石ころのような自我が、ある一瞬、澄明な蜜のように
体内くまなくさざ波をたてていきわたり、酸っぱくなった
肩からのびのびと空へ揮発していく。
この、完璧の、沈黙の瞬間。」

「オトコも四十六歳になれば沈ちん澱でんと残ざん渣さがあるだけで、
万事にオドロクということがなくなり、心が枯渇する。
おどろくことをしない心はドブであり、香港フラワーである。
サラリーマンも、重役氏も、作家も、男はおどろくことをしなくなった日から
引退がはじまる。
それを恐れて男達は苛立ち、失われた少年時代を振り返って
眼を潤ませ、うなだれて酒を飲む。そして、某日、ポックリ。」

「叛逆心は想像力から分泌されるのだから人民を幸福にし、
「完全」にするためには想像力のための脳床を切除すればいい
のだという指摘も私達にはとっぴとも感じられず、事新しくも
感じられないのです。
異端者を精神病院に入れて何事かを行うらしい国について
ニューズは日頃からよく聞かされるとおりです。」

「われわれは鯨の腹のなかにいるのだ。」

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