「 悪霊 2 」 / ドストエフスキー 亀山郁夫 訳

こんばんは、コタローです!
700頁弱の第2巻を読み終える
1巻の第5章からは、はやくその先を知りたくなるような
ドストエフスキー独特の世界に引き吊りこまれる
ほっとけば、頁を捲るスピードはどんどん加速していく
だが、焦って次の頁に進んではいけない
ゆっくりと丁寧に、そして時には頁を遡りながら読む

IMG_20141019_070751~2

主役のスタヴローギンは幻覚患者。
後巻の核心部「スタヴローギンの告白」では、
修道院のチーホン僧正に、スタブローギンは
誰にも話すことのなかった悩みを打ち明ける。
そのシーンは『カラマーゾフの兄弟』のイワンの
幻覚症状とラップするが、やはりドストエフスキーの
集大成となる『カラマーゾフの兄弟』には及ばない。

ドストエフスキーを読むなら『カラマーゾフの兄弟』は
最後にすべきか?「白痴」、「罪と罰」はカラマーゾフの
後でも楽しめた。「地下室の手記」も読中だが、少し?
残る「未成年」はどうだろう・・・。

「(前略)人間が生きにくければ生きにくいほど、
国民全体が虐げられれば虐げられるほど、
貧しければ貧しいほど、より執拗に天国でのご褒美を
夢見るようになる、そういう理屈です。
おまけに十万の聖人たちが、あくせく立ち回りながら
その夢を焚き付け、その夢をネタに荒稼ぎする・・・」

「あ・ぶ・ら・む・しは、不平ひとつこぼさないんです!」

今の日本の構図ですね~

「神というのは、死の恐怖の痛みのことをいうんです。
痛みと恐怖に打ち克った人間が、みずから神になる。
そのとき新しい生命は生まれ、そのとき新しい人間が
生まれ、なにもかも新しいものが・・・
そこで歴史は2つの部分に分かれます。
ゴリラから神が絶滅するまでの部分と、神の絶滅から
地球と人間の物理的な変化までです。
人間は神になり、物理的に変化する。
世界も変化し、事業も、思想も、
すべての感覚も変化する。
そうなれば、人間も物理的に変化するでしょう?」

人間の物理的な変化とは・・・?

「ほんとうの真実っていうのは、つねにどこか嘘っぽい
ところがあるもんなんですよ、・・・(中略)・・・
真実をより真実らしく見せるには、真実にぜひとも
嘘をまぜてやる必要があるんです。」

まさに今の世相を、というよりもどんどんその世界に
飲み込まれていく感じだ。

「社会の構成員の個人個人が、互いに相手を監視し合って、
密告する義務を負う。個人は全体に属し、全体は個人に属する。
全員が奴隷で、奴隷という点で平等だ。
極端な場合には、中傷、殺人も許される、でも、大切なのは平等。
まず手始めに、教育、科学、才能なのどのレベルが引き下げられる。
科学や才能の高いレベルは高い能力があって可能になるが、
そんな高い能力などは不要!
高い能力をもった人間たちは、常に権力を握ろうとし、暴君だった。
高い能力を持った人間たちは暴君にならざるを得ないし、
常に利益をもたらすよりも害悪を流してきた。」


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