色川武大 ちくま日本文学全集

こんばんは、コタローです!

今朝の8時の南側の空だ。ミナミのほうは靄がかかって輪郭が薄れてしまっている。

本来ならその向こうにある海も少しは見えるはずなのだが。

天気予報は終日、晴れだ。

下は北西の空。今日はこちら側も汚染されている。

とうとう上海の空にますます近づいてきたことにショックを受ける。

予報でもこの週末は黄砂の影響も相俟ってひどくなるということだったが

こんな空気を吸わなければならないのは、

本当に体に悪そうで

缶詰の空気でも吸いたい気分だ。

さて、筑摩書房から作者別にいくつかの作品をピックアップした作品集が単行本ででている。

ちょっと読んでみたい作家があいれば、味見にはちょうど良い感じの作りだ。

久しぶりに色川武大さんの作品を読むが、

その野太いダンディズムと無償の優しさで一杯だ。

「私は勝てばよいのだと思い、勝つことに力を傾けたが、

勝つということは山の木を切り倒すようなもので、

そのあと木が生え揃うまで気永に待たねばならない。

職業化させるためには、勝つことに努めている段階では無理なので、

どちらかといえば木を生え揃わせる工夫にポイントがあるのだと数年の経験で覚えた。」

最近は勝ち逃げの世の中がより進行中だ。

「私は江戸劇場の裏手の、昼間は自転車置き場になっている小公園に行き、

地面の濡れていないところを確かめながら、隅っこにうずくまった。

折詰にひっついた寿司の腐ったような臭いと便所の臭いがする。

夜の空気がさわさわと冷たい。(中略)

なんでこんなところにいるんだろうと思う。

けれどもそうやってうずくまって身を縮めていることにもう中毒していて、

こういう気分で生きていくのが私の人生だ、などとも思っていた。」

 

「あるとき、千葉の方へ釣りに行って、釣宿の近くを散歩していたら、

犬が本当に犬らしい顔をしているのに気がついた。

あの犬にくらべると、街場で繋がれて飼われている犬は、生き物の顔をしていない。」

犬を人間に置き換えてみる。

コタローは人間の顔に近づきつつある。

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