深夜特急 1 香港・マカオ / 沢木耕太郎‏


こんばんは、コタローです!

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久しぶりに新しい作家さんを読む。

チョイスの仕方は自分が好きな作家さんのレビューを

他のブロガーの書評で読んで、感覚的に近いな、と

思った人が薦めている作家さんの作品を試すことにしている。

今回も何冊かあたってみて、その中に大アタリはあった。



沢木耕太郎さんの「深夜特急」シリーズ

前に新聞だったか雑誌だったかでお勧め本として掲載されていたのを

その独特の本表紙で覚えていた。

個人的には本表紙の感じやタイトルから読みたいと思う気持ちにはなれず

優先順位としては後の方にまわしていた。



しかし読んでみるとどうだろう!?

1冊200頁ほどだが、どんどん頁をめくってしまう。

内容は、香港経由でインド デリーからロンドンまでを乗合バスでいく、

無計画な旅行記(ノンフィクション)だ。

その臨場感あふれる表現力は、筆者の視覚に入ってきたものを

直接みて、その場の熱気や沢木さんが出会った人、モノに

手が届きそうな錯覚を起こさせてくれる。



ちょうど、梅雨の季節に興味深い作家に出会えて良かった。

当分は沢木耕太郎さん1本で楽しめそうだ。


「自分から話し掛けなければ誰からも話し掛けられず、

外部からはまったく切り離されたひとりだけの時間を

過ごすことができる。そのようなある種の無重力状態は、

刺激もないかわりに奇妙な安らぎがあった。」



「理由はなかった。だが、そのユーラシアを陸路で行こうと

決めたのには、僅かながら理由らしきものがないではなかった。

日本を離れるにしても、少しずつ、可能な限り陸地をつたい、

この地球の大きさを知覚するための手がかりのようなものを

得たいと思ったのだ。」



「香港には、光があり、そして影があった。

光の世界が眩く輝けば輝くほど、その傍らにできる

影も色濃く落ちる。その光と影のコントラストが、

私の胸にも静かに沁み入り、目をそらすことができなくなったのだ。」



「貧困は僕にとって必ずしも忌むべきものではなかった。

なぜなら、太陽と海は決して金では買えなかったから。」



「私が望んだのは賢明な旅ではなかったはずだ。

むしろ、中途半端な賢明さから脱して、徹底した酔狂の側に

身を委ねようとしたはずなのだ。

ところが、博奕という酔狂に手を出しながら、中途半端なまま

賢明にもやめてしまおうとしている。

賽は死、というのに、死は疎か、金を失う危険すらもおかさず、

わかったような顔をして帰ろうとしている。」



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