「日本三文オペラ」 / 開高健

 こんばんは、コタローです!

ここ数日は過ごしやすい気候で
午後になるとフラッとコタローを連れて
裏山に登り、お気に入りの川辺に本を読みに行く

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戦後日本のアパッチ族のエネルギッシュに生を疾走する
なりふり構わぬ世過ぎのレポルタージュ、興奮!

「度胸がいる。計画性が欲しい。喧嘩の裁きのうまいやつ。
駆け引きの達者なお。世話好き。苦労人。
甘いも辛いもかみわけた。馬鹿だからりっぱなやつ・・・・・」

「みんなの自尊心をおもんぱかってか、ときどき自分の意見の
あまり重要でない部分に誰でもすぐそれと気の付くような欠陥を
つくっておいて出席者一同に食いつかせてやるというようなことも
忘れなかったから、絶対多数の満足と賛意による共同決議という
ものがここにできあがることとなったのである。」


「合掌の手で働けば無尽(つきせぬ)の宝を出(いだ)す」

「片隅の迷路」 / 開高健

 こんばんは、コタローです!



裏山ジョグ・コースに桜並木がある。
先週はうっすらと透き通ったピンク色をつぼみの下
透けて見せていた枝垂れ桜が、今日にははっきりと
けがれのない桜色のつぼみとなっていた。

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久しぶりの開高健さんの作品
グーグルから図書券が届いたの64円足して電子本を購入
ライトノベルの裁判ものも彼の手にかかれば一級品の小説
になる。逸る気持ちを抑え、1字1句大事にゆっくりと読む。

「おごそかに責め、すみやかに忘れ、白を黒といいくるめ、
ぜったい責任を知らない。逃げることは影のようでありながら、
攻めるとなれば何人でも立ちどころに殺してみせる。眼もなく、
耳もなく、尻尾もない怪物。
しかも眼と耳と爪で全身おおわれている怪物。」

「エホバも、キリストも、マホメットも、また”天皇”もわずか
明治以降7、80年のあいだだけしか信じなかった、いわば、
誰一人として、”神”にふさわしいものを見出さなかった私たち、
ということは、”人間”を信じなかった私たち、
それが、裁判長を、一個人を、”神”としてきたのである。」

「人々は何も知らないような、すべて知って疲れているような顔を
して、笑ったり、黙りこくったりして、
ただ押されるままに、押される方向に急いでいた。」

「千丈の堤もアリの一穴からや」

「春琴抄」 / 谷崎潤一郎

 こんばんは、コタローです!

一期に春が来た。
山の雪は融け、土を露出して春山の様相に。
終わってみれば短い雪山シーズンで足を踏み入れる
機会も例年に比べ、少なかった。

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さて、本題の本
気にいった作家は連続して読むが、
谷崎潤一郎の作品も有名どころの
「刺青」、「痴人の愛」そして本書の3冊読み終えた。

谷崎潤一郎の実家がカネモであったからかもしれないが
刺激を求め過ぎた結果のアブノーマルなエロス作品群の印象だ。
いずれもノー天気でハッピーエンドだから読後の味も良い。

春琴抄は春琴と佐助のSとMの超越愛だが、
2人の関係は表裏一体で、大きな目で見れば
人間だれしもに内在するものかもしれず、
その意味では、人間を究極まで細かくしていくと
春琴と佐助の要素が炙り出されるのかもしれない。

連続して読んではみたものの、自分好みの作家ではなかった。

「昔は遊芸を仕込むにも火の出るような凄じい稽古を
つけ往々弟子に体刑を加えることがあった」

「汝等妾を少女と侮りあえて芸道の神聖を冒さんとするや、
たとい幼少なりとていやしくも人に教うる以上師たる者には師の道あり」

「およそ芸事は慢心したら上達はしませぬ」

「土台穴」 / アンドレイ ・プラトーノフ

こんばんは、コタローです!
この週末は久しぶりに自宅でゆっくりできる。
最近は仕事が忙しすぎて、中国やら韓国なんか
に行くことが多い。今週は韓国ウィーク 。

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ソビエト連邦が建設される途上の時代を描いた作品
難解なため訳がこなれていないので読みづらい
原文のまま読む能力があれば、良いのだがそれもない。
随分と最終頁に辿り着くのに時間を要した。

「だれ一人夢を見るもの、過去の追憶と言葉を交わしあう
ものもなかった。そこで眠るものはみな、生命の余分な
かけらなどいっさい持たずに存在し、眠りのさなかに
生きているのは人間を守る心臓だけであった。(中略)
彼らのそばで夜を過ごせることに満足し、そのまま彼は、
真理を感じることなく明るい朝まで眠り続けた。」


「ここで横になれ。おまえが何のために生きて、死んだかは、
このぼくが代わりに知ってやろう。おまえはだれにも無用となり、
世界のどまんなかに倒れたのだから、
これからはぼくがおまえを守り、覚えていてやろう」

「痴人の愛」 / 谷崎潤一郎

 こんばんは、コタローです!

「或る女」の葉子に続き、
悪女シリーズ第2段 ナオミの登場
別に悪女シリーズを読みたかったわけではないが、
偶然同じ時期にダウンロードした本が、偶然に
悪女の女が主人公であるストーリーだけであった話
葉子は後味が非常に悪かったが、ナオミはある意味
ハッピーエンドな内容だったのでホッとした。

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「女に自信を持たせるのはいいが、その結果として
今度は此方が自信を失うようになる。」


「女の顔は男の憎しみがかかればかかる程
美しくなるのを知りました。」



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