「土台穴」 / アンドレイ ・プラトーノフ

こんばんは、コタローです!
この週末は久しぶりに自宅でゆっくりできる。
最近は仕事が忙しすぎて、中国やら韓国なんか
に行くことが多い。今週は韓国ウィーク 。

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ソビエト連邦が建設される途上の時代を描いた作品
難解なため訳がこなれていないので読みづらい
原文のまま読む能力があれば、良いのだがそれもない。
随分と最終頁に辿り着くのに時間を要した。

「だれ一人夢を見るもの、過去の追憶と言葉を交わしあう
ものもなかった。そこで眠るものはみな、生命の余分な
かけらなどいっさい持たずに存在し、眠りのさなかに
生きているのは人間を守る心臓だけであった。(中略)
彼らのそばで夜を過ごせることに満足し、そのまま彼は、
真理を感じることなく明るい朝まで眠り続けた。」


「ここで横になれ。おまえが何のために生きて、死んだかは、
このぼくが代わりに知ってやろう。おまえはだれにも無用となり、
世界のどまんなかに倒れたのだから、
これからはぼくがおまえを守り、覚えていてやろう」

「痴人の愛」 / 谷崎潤一郎

 こんばんは、コタローです!

「或る女」の葉子に続き、
悪女シリーズ第2段 ナオミの登場
別に悪女シリーズを読みたかったわけではないが、
偶然同じ時期にダウンロードした本が、偶然に
悪女の女が主人公であるストーリーだけであった話
葉子は後味が非常に悪かったが、ナオミはある意味
ハッピーエンドな内容だったのでホッとした。

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「女に自信を持たせるのはいいが、その結果として
今度は此方が自信を失うようになる。」


「女の顔は男の憎しみがかかればかかる程
美しくなるのを知りました。」



「或る女」 / 有島武郎

 こんにちは!コタローです!

予想はしていたが、異常に忙しい日々の連続。
根性と体力勝負。たまに逃げ出す弱さが心の前を
すっと通るが、そんな邪念はなかったことにして
前進するのみ。

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移動時間に読んでる本だが、女の執念が酷く、後味も良くない。
男尊女卑のイデオロギーに押しつぶされた葉子の崩壊を描いた
ものだが、単に執念深い女の話であると思う。
なぜならそんなイデオロギーが薄れた現在でも葉子みたいな女
は沢山いるし、現に仕事上でもそんな女に面倒を掛けられている。
「しかしおれは早や世の中の底潮にもぐり込んだ人間だと思うと
度胸がすわってしまいおった。毒も皿も食ってくれよう」

自分にはまだどんな難路でも舞い狂いながら登って行く熱と力とがある。
その熱と力とが続く限り、ぼんやり腰を据えて周囲の平凡な景色などを
ながめて満足してはいられない。自分の目には絶巓のない絶巓ばかりが
見えていたい。(中略)倉地が見せてくれたような、何もかも無視した、
神のように狂暴な熱心――それを繰り返して行きたかった。」

「落ち目になったら最後、人間は浮き上がるがめんどうになる。
船でもが浸水し始めたら埒はあかんからな。
……したが、おれはまだもう一反り反ってみてくれる。
死んだ気になって、やれん事は一つもないからな。」

「帰還」 / プラトーノフ

こんばんは、コタローです!

短編は、短い頁の中で物語を完結しないといけないけど
やはりオチの部分があとあと記憶に残るとその作家は
好みの作家にノミネートされる。

あまり国によって好き嫌いはないが、(原文を読めるわけでもないので)
ドストエフスキーが自分のNo.1作家であるためロシアの作品が何となく
好きなわけだけど、このプラトーノフも内に秘めた爆発的なものを感じる
ことができて、読み漁りたいロシア作家の一人となった。

「帰還」のラストは、ストンと抜ける感じで締めくくられる。
そのシーンがこちら。

「イワノフは車室からバッグを地面に放り投げ、そこから車室の下段のステップ
に降り、子供たちが彼のあとを追って走っている砂道に列車から飛び降りた。」

レイモンド・カーヴァーと同じにおいもする。

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「これまで知っていたすべてのことを、彼は突然、すっと正確に現実的に
思い知った。これまでは自尊心と、自分自身の関心という障壁ごしに
人生を感じてきたのだが、今ふいに剥き出しになった心で触れたのだ。」

「ジャン」 / プラトーノフ

 こんばんは、コタローです!

ここ1ヵ月は体育会系女子の青春にお供させていただく。
爆発的な笑顔アリ、悔し涙アリ、何でもアリの
粗っぽく、青臭く、熱くなれる時間に触れた

「ジャン」 / プラトーノフ
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久しぶりにすごい作家
ロシアの作家はアツイ

「奴隷の労働や、極度の疲労や、搾取などは、決して単に体力や腕だけを
消耗させるものではなく、理性や心のすべてをもやはり消耗させるのである。
そして、心がまず最初に滅び、ついで肉体も衰弱する。
そうなれば人間は、自分が、人生の関心事をいつしか忘れさせられ、疎外
されたまま、信じたり夢を見たり、非現実的なものを想像したりすることだけ
慣れた頭で生きてきたことも悟らずに、死の世界に隠れ、要塞であり避難所である
大地の中に消え去ってゆくのだ。」

「人間に対するあらゆる搾取は、支配を目的としてその人間の魂を歪め、
死に順応させることからはじめるのである。(中略)奴隷の内に存する
<精霊>の征服から、階級闘争がはじめられるのである。」

「彼は他人の生命をじかに感じとるのが好きだった。そこには何か、自分自身の
内にあるものより、もっと神秘的な、すばらしい、意味深いものが存在している
ように思えるからだ。だれかの手を握りしめていることができるという、ただ
それだけのことで、彼の健康と意識はずっとよくなることが多かった。」


「知るわけがないさ。お前にとっちゃ、生きることと食うことは同じだからな。
お前の中に入ったものも、やがてまた出て行っちまうんだ。
ところが、わしの頭の中には何もかもが溜まるのさ。」

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